因果関係何%までなら補償されるか?
では、因果関係のある確率が何パーセントだったら、
「因果関係が否定できない」
と見なされるのでしょうか?
医法研のQ&Aによると、
答申GCPの求める補償責任は、
絶対責任まで求めるものではない。
因果関係がないという立証の程度は
「証拠の優越(51%証明)で足る」 |
分かりやすく言えば、
因果関係が無いということを
立証できる程度(確率)が「51%(証拠の優越) 」あれば、
因果関係は無いと証明したことになります。
つまり、
因果関係のある確率が49%であれば、
「因果関係は否定される」のです。
え〜、因果関係が49%でも否定されてしまうの?
と驚かれるかもしれません。
私も驚きです。
ただ、実際の現場では、
因果関係の確率がもっと少ない場合、
例えば、40〜49%であっても、
「因果関係が否定しきれない」
(否定できないより、もっと判定が甘い)
と判断されて、
補償の対象としているようです。
補償の下限を、
さらに低い値30%位にするべきかどうかは、
補償する側としてみれば悩むところではあります。
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