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━━ 治験・臨床試験をテーマにしたメールマガジン ━━━━━━━━━━━━━━━

    治験ナビ・メルマガ  <第6号>   http://www.chikennavi.net/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2004/12/21 ━━
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■ 編集前記
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皆さん、こんにちは〜。

前号(第5号)で、配信システムによってはじかれた記事を
お送りしますね。
本当は、すぐに送るつもりだったんですが、
飲み会やらなんやらで、
すーっかり忘れてました。ヾ(*%∀%)ノあはは〜

ですから、今回は

冬至イブ特別号 でーす。

細かい記事はありませんが、
内容的には充実してますので、お楽しみに。

6号は「ロク」な記事じゃねー!
なんておっしゃらず、最後まで読んでくださいませ。

第7号は、いつもどおり(?)木曜日に発行しますので、
ご安心下さい。

編集長:西塔京四郎

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■ 目 次
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治験・医薬用語 ・・・・・ DTC広告のデメリット(第4号の続きです)
企業・団体紹介 ・・・・・ 株式会社 日本臨床薬理研究所(SRLグループ)
□ 関連サイト紹介 ・・・・・ 西塔京四郎が運営するサイトです。
編集後記  

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■ 猫でもわかる治験用語にゃ!  ○)))へ(^%%^=)〜
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

◇ DTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
前回掲載した「DTC広告のメリット」について、
DTC広告は、必ずしもメリットばかりじゃないぞ!
というご意見を頂きましたので、
「DTC広告のデメリット」についても
取り急ぎまとめてみました。

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患者にとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.過剰な期待を抱かせる

  患者は、DTC広告を見ることにより、

  「広告されるほどの薬なのだから、
   疾患がきっと治るのではないか」

  と、過剰で非現実的な期待を抱いてしまいます。


2.疾患や治療に関する偏った知識を与える

  患者は、DTC広告で告知された医薬品・治療法が
  ベストであると錯覚してしまいます。

  本来は、その患者の疾患状態、その他条件に合わせて
  治療が行われなければならないことを、
  患者に受け入れ難くします。

  結果として、
  疾患の治療が進まないどころか、
  悪化させてしまう可能性があります。


3.いい薬とは限らない

  DTC広告で宣伝される薬が、
  その疾患でベストの薬とは限りません。

  個々の患者にとって、
  疾患状態、遺伝等により最適な医薬品が異なる
  ということもありますが、

  そもそも、
  DTC広告費を捻出できる体力・財力のある企業だけが
  広告を出せるので、
  DTC広告で宣伝される薬が、
  必ずしもその疾患群でベストの薬だと限らないのです。

  疾患群で2〜3位のシェアの医薬品であっても、
  巨大な外資系企業が、
  その財力にものを言わせて宣伝攻勢に出る可能性
  は十分にあります。


4.薬剤費負担の増加

  通常、DTC広告には莫大なお金がかかるので、
  広告成果としての売り上げが期待できる医薬品
  について実施されます。

  つまり、
  ・価格の高い薬、
  ・長期間使い続ける薬
  です。

  DTC広告を見た患者が、
  今までより高い薬を使ったり、長期間使うようになれば、
  当然、患者の薬剤費負担額は従来より増えます。

  それで、患者の疾患が治療されればまだいいのですが、
  患者の無理な要求や、医師の妥協により、
  患者に合わない薬が処方されれば、
  治療効果が少なく、治療期間が延長される為、
  結局、無駄な出費となることが予想されます。


5.薬の単価のアップ

  幸いなことに、
  日本では、薬の値段は薬価制度で決まってくるので、
  薬の単価への影響はありません。
  (当局への収賄がなければ、ありえません)

  一般的に、商品の価格には、
  すでに広告宣伝費が織り込み済みです。
  広告にお金をかければかけるほど、
  商品の値段は高くなります。

  もし将来、
  製薬企業が自由に薬の値段を設定できるようになれば、
  DTC広告で宣伝された薬の値段は当然高くなります。

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医師にとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.治療の妨げ

  患者は、DTC広告で告知された医薬品・治療法が
  ベストであると錯覚してしまいます。

  本来は、その患者の疾患状態、その他条件に合わせて
  治療を行う必要があるのですが、
  患者がそれを受け入れず、
  結果として、
  疾患の治療が進まないどころか、
  悪化させてしまう可能性があります。


2.患者からの圧力

  医師の中には、
  患者から嫌われない為に、他院に流れない為に、
  患者からの処方要望を医学的に吟味せず、
  そのまま受け入れてしまう可能性があります。
  結果的に治療の妨げにつながる場合があります。


3.医学的判断への干渉

  患者からの強い要望や
  DTC広告からの直接閲覧により、
  情報に流されやすい医師の場合、
  適切な医学的判断を損なう可能性もあります。


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医療機関にとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.信用の低下

  経営上の観点から、
  患者の人気をとる為に、他院に流出防止の為に、
  患者の要望に沿った治療を行う医療機関や、
  患者の強い要望に屈してしまった医療機関では、

  適切な医学的判断をせず、
  DTC広告で告知された医薬品を処方することにより、

  疾患の治療が進まず、時には悪化し、
  結果的にその医療機関の信用が下がります。
  

2.患者の流出

  良心的な医療機関であれば、
  患者の状態に合わせた治療を行うので、
  患者の要望とは言え、
  DTC広告で告知された医薬品が不適切であれば、
  処方しません。

  そのことがわからないような患者
  (この手の患者は意外と多かったりする)は、
  不満を感じて、
  当該医薬品を処方してくれそうな医療機関に、
  流れることが予想されます。

  医学的に正しいことをしようとすることが、
  経営悪化につながるのは皮肉なことです。

  もちろん、
  DTC広告にも左右されず適切な治療を行ってくれる
  良心的で素晴らしい医療機関だ
  という評判が出て、
  患者から信頼される可能性も残っていますが。。。

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製薬企業にとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.イメージの低下

  品位の無い広告を流せば、
  企業イメージの低下につながります。

  特に医師、医療関係者は、
  派手で過剰な広告を嫌う傾向があり、
  処方への抵抗感を高めるという逆効果
  につながりかねません。


2.信用の低下

  過剰なDTC広告により、
  その医薬品を服用すれば必ず治る
  という幻想を患者に抱かせると、

  もし、疾患に余り効かなかった、治らなかった、
  最悪な場合は、悪化させてしまった場合、

  あの製薬企業の広告は過大広告・ウソだと思われ、
  当該医薬品だけでなく、企業の信用も損ないます。
  患者の口コミのパワーを侮らない方がいいでしょう。
  医療・健康情報の最大のメディアは口コミなのですから。

  とにかく、DTC広告によって、
  患者に対して過大な期待を抱かせるのは危険です。


3.財務リスク

  DTC広告には膨大な宣伝広告費がかかるので、
  万一、宣伝効果が低く、
  投資に見合うだけの、
  医療機関での処方(売り上げ)が増えなければ、
  財務体質の悪化につながります。

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MRにとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.イメージの低下

  品位の無い商業主義の広告を流せば、
  企業イメージの低下につながります。

  特に医師、医療関係者は、
  派手で過剰な広告を嫌う傾向があり、
  処方への抵抗感を高めるという逆効果
  につながりかねません。

  その企業全体のイメージ低下は、
  当該医薬品だけでなく、他の製品にも影響します。


2.DTC広告への事前連絡

  DTC広告を実施する際は、
  事前に医療機関への告知が必要です。

  突然、DTC広告を見て患者が来院しても、
  医師が何のことかわからず、
  処方に結びつかなければ、
  DTC広告の実施は無意味です。

  また、事前に製薬企業からの連絡がなければ、
  患者に聞かれて対応できず恥をかいた医師は、
  当該製薬企業、MR、医薬品に対して、
  逆に悪いイメージを抱いてしまいます。

  結果として、
  当該医薬品、及び当該製薬企業の製品の処方低下
  につながります。


3.モチベーション低下

  品位がなく不適切なDTC広告が流れた場合、
  現場のMRは医師や医療機関への対応に苦慮します。
  結果的にモチベーションの低下につながります。

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国にとってのDTC広告のデメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.医療費・薬剤費の増加

  DTC広告を見ることにより、
  来院し処方を受ける患者が増えれば、
  当然、薬剤費も多くなります。

  早期治療による医療費全体の削減が期待される一方、
  DTC広告による宣伝競争の激化は、
  一般市民の健康への不安感をあおり、
  治療を受けるほどではない軽度の患者の来院も促進します。

  実際、米国においては、
  DTC広告により薬剤費が急激に伸びているそうです。

  日本においては、2003年4月1日より
  医療費の自己負担率を3割に引き上げたことによって、
  医療機関への来院が減り、
  医療費の増加が一時的にストップしましたが、
  ブランド名告知解禁によりDTC広告が盛んになれば、
  再び、医療費が増えて行く可能性は高いと言えます。


2.国民の健康状態の低下

  DTC広告による宣伝競争が激しくなると、
  患者、医師・医療機関で医療情報の混乱が発生します。

  もし、DTC広告によって、
  本来の適切な医療が実施されず、
  国民の健康状態は低下するようなことがあれば、
  福祉関連支出が増えるだけでなく、
  労働人口が減少し、労働生産性が低下し、
  国家としての経済力を低下させます。

  従って、DTC広告の実施、ブランド名告知の解禁は、
  慎重かつ適切に実施する必要があります。

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DTC広告については、
治験ナビで詳細に説明していますので、
以下のページをごらん下さい。

→ DTC広告とは?
http://www.chikennavi.net/word/dtc.htm

→ 米国におけるDTC広告事情
http://www.chikennavi.net/word/dtc2.htm

→ 日本におけるDTC広告事情
http://www.chikennavi.net/word/dtc3.htm

→ DTCの向き不向き
http://www.chikennavi.net/word/dtc4.htm

→ DTC広告のメリット
http://www.chikennavi.net/word/dtc5.htm


→ 被験者募集広告
http://www.chikennavi.net/word/hikenshaboshuu.htm

→ 治験広告
http://www.chikennavi.net/word/chikenkoukoku.htm

→ 疾患啓蒙広告
http://www.chikennavi.net/word/shikkankeimou.htm


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■ 企業・団体紹介  <株式会社 日本臨床薬理研究所>
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皆様、長らく、お待たせいたしました。

さて、トップバッターの企業は、
2003年4月1日、
臨床検査受託事業の最大手である株式会社エスアールエル(以下、SRL)の
グループ子会社として再スタートを切ったSMO、
株式会社 日本臨床薬理研究所(JCPL)です。

SRLグループ入りが発表された当時、
あのSRLがいよいよSMO事業に参入するのか!
と、他のSMO業界の人は戦々恐々となったものです。

ところが意外にも、その後、日本臨床薬理研究所は、
余り大きな動きを見せていません。
一体どうしたのだろう?
何を考えているのだろう?

ましてや、他のSMOのように日刊薬業や薬事日報で
自社の活動について宣伝することも少ないので、
同社の情報は滅多に入ってきません。

SMO業界の方にとっては、興味のあるところでしょう。

という訳で、治験ナビ管理人の西塔京四郎が、
取材許可を頂いて11月末に取材して参りました。


直接、取材に応じて頂いた方は、
日本臨床薬理研究所 専務取締役の長崎 昌之様です。

以下、取材でお伺いした膨大な情報のうち、
同社のホームページや会社案内などで得られるような情報は、
省略あるいは簡単に済ませて、
もっと重要な点、みんなが知りたい点、
つまり、何が同社の売りなのか?
に焦点を絞ってまとめてみました。

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1. 何をやっている会社か?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 (1) 臨床薬理事業
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  ○ 第1相試験等の受託
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    東京・八王子市の治験専門クリニック2施設(計30床)
    との業務提携により、
    
    健常人を対象とする
    ・第1相試験(臨床薬理試験)
    ・BE試験 (生物学同等性試験)
    を受託しています。
    そのうち、8割は第1相試験業務です。
   
    第1相試験の方が多いというのは、
    それだけの質を備えているという証拠と言えるでしょう。
   
  ○ 医学ボランティアのパネル
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
    独自の医学ボランティアのパネルを持っています。
    JCPクラブというホームページで、
    http://www.jcpclub.co.jp/
    ボランティアを募っています。
    この業界に珍しく清楚なデザインのホームページです。
   
    ボランティアの人数は、約4000人。
    そのうち、3割が女性。この割合は、業界では多いとのこと。
    同社は、従来から女性の第1相試験を実施することが多く、
    それがボランティアの男女比に反映しているそうです。

 (2) SMO事業
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
   同社の場合、主に大規模病院を対象として支援しているのが特徴で、
   現在50施設を支援しています。
   
   ・CRC事業
   ・治験事務局業務
   
   詳細は後述。


2.同社のCRC事業の特徴は?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 (1) 派遣型CRC
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   同社のCRC事業は、
   「CRC業務受託」ではなく、
   「CRC派遣」に特化しているのが特徴です。
   
   売り上げ金額ベースでみると、
   「CRC業務受託」の方が「CRC派遣」よりも高いので、
   経営的な観点から考えれば
   「CRC業務受託」の方が望ましいではないか?
   
   という私の疑問に対しては、
   
   ・同社の役割は、医療機関を支援(サポート)すること
   ・代行する(請け負う)なんておこがましい
   ・利用機関と同じ立場とは考えてない
   ・主役はあくまでも医療機関であり、我々は黒子に徹する
   
   だと言われました。
   
   実は、この思想というか哲学は、
   SRLグループに一貫して流れる理念なのだそうです。
   
   ましてや、クライアントは全て、
   治験業務に習熟している大病院なので、
   派遣先には既に優れたCRC指示者がいます。
   CRCを派遣して先方の指示の下、業務を実施する方が、
   先方もやりやすいはずだというのです。
  
   確かに大病院を対象とするのであれば、
   その方が良いのかもしれません。
   
 (2) 教育重視・信用第一
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
   CRCの教育において、
   大学病院であっても、本人の資質にまかせているのが実情。
   そこで、同社が十分に教育した上で、医療機関に派遣する。
   そうすることによって、医療機関の教育の負担が減る訳です。
   
   1、2ヶ月間の講義形式の詰め込み型教育で、
   現場に送り込むようなことは絶対にしないそうです。
   そのような仕事をすれば、結局困るのは医療機関であり、
   信用問題に関わるからです。
   
   ここで、「信用」という言葉が出ましたが、
   実は、この「信用」こそが、
   同社のあらゆる活動の基本となるキーワードなのです。
 
   同社がSRLのグループ会社になったことは前述した通りですが、
   現在、SRLグループは臨床検査会社としては最大手であり、
   ある程度の規模の医療機関には、必ずSRLが出入りしています。
   そこまでの地位を築けたのも、
   医療機関から、医療スタッフから「信用」されるような
   質の良い仕事を心がけてきたからこそです。
   
   子会社が質の悪い仕事をして、
   親会社であるSRLの信用を失うことは、
   絶対に避けなければなりません。
   グループ全体の事業に影響を及ぼすからです。
 
   以上のような理由から、
   同社のCRC教育は徹底しています。
   治験経験者(最低、経験1年以上)でない限り、
   例え、医療機関経験者であったとしても、
   入社後、半年間は教育期間とし、医療機関への派遣はありません。
   
   半年間の間に、講義形式の教育の他、
   先輩CRCに同行するOJTでじっくりしごかれます。
   状況に応じて様々な対応が求められるCRC業務の場合、
   OJTによる教育こそが最高の実践的・実用的教育となります。
   
   長い人では、1年間教育が続く場合もあるそうです。


3.なぜ、そんなにのんびりしていられるのか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 CRC教育を重視するのは、
 同社が「信用第一」を優先する為だとわかりました。
 
 しかし、他のSMOが一度に何十人もCRCを採用して、
 営業攻勢で、一気に医療機関に放り込む現状において、
 シェアが奪われてしまうことは気にならないのでしょうか?
 
 実は、ここで、「SRLグループ」の強みがあるのです。
 
 SRLグループ入りして、同社の財務体質はかなり改善されました。
 万が一、市場シェアがとれなくても、
 その事業においてある程度の利益が確保してさえいれば、
 取り立てて急ぐ必要はないのです。
 なんたって、SRLがバックにいるのですから。
 この精神的な余裕は大きいです。
 
 むしろ、
 じっくり人を育てながら、
 着実に実力・体力をつけていって、
 質のいい仕事で信用を獲得していく。

 急激に拡大して、信用を落とすSMOは既に出始めています。
 一度悪いレッテルを貼られたら、それを払拭するのは困難です。
 
 医療機関をサポートするSMO事業は、
 親会社のSRLの事業とも密接に関係してきます。
 
 今は実力を蓄える時期であり、
 そのうちにチャンスがめぐってくる
 と、長期戦略を打ち出しています。
 

4.最近の自慢できる仕事は?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 2004年6月1日より、東京女子医科大学と業務提携を行い、
 SMOとしては初めて大学病院の治験事務局支援業務を
 専属で受託しています。
 
 東京女子医科大学ほどの大病院にSMOが入る場合は、
 複数社のSMOが入る場合が多いので、
 専属受託というのは画期的だと言えるでしょう。
 また、専属契約になるには、
 それだけの信頼を獲得していなければできないことです。
 とりあえず、年内中にCRC10人、事務局1.5人の支援体制
 (もともと病院にいるCRC、事務局職員に加え、上記人数が加わります)
 を実現するとのことです。
   
 専属受託の契約には、
 東京女子医大の附属病院5施設が全て含まれます。
 来年1月からは、支援先を附属病院5施設に拡大する為、
 さらに派遣するCRCの人数を増やしていく予定。
   
 SMOとしては、大規模病院での専属受託というのは、
 契約にこぎつけるまでは大変ですが、
 その後は、同病院の治験受託数増加に応じて、
 派遣CRC及び事務局要員も自動的に増えて行くので、
 魅力的な契約形態だと思われます。
 もちろん、実力と信用がなければ難しいでしょう。
   
 東京女子医大における治験依頼者との窓口業務は、
 全て同社による治験事務局が行い、
 依頼者からのヒアリング、各種調整業務、契約業務など
 一貫してトータルにサポートします。
   
 東京女子医科大学
 http://www.twmu.ac.jp/


5.同社の強み(営業面)
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
 SRLブランドがあるのは強いです。
 全国の大規模病院(300床以上)、2480の医療機関を
 クライアントにもつ臨床検査会社最大手のSRLが
 過去35年間に培った信用・ブランド力の面においては、
 どんなSMOにも負けないでしょう。  

SRLブランド
  医療機関から常に真面目なイメージを持たれて来た
  また、それを維持するよう努力してきた

   ↓
  臨床検査
   ↓
  精度が高い
   ↓
  検査の品質が高い
   ↓
  SMOの質が高い(イメージ)

 特に、大規模病院でのコンペでは、
 SRLのブランド力・イメージが強さを発揮するそうです。

 大規模病院になるほど、ブランド力・信用が重視されます。
 
 病院へ営業活動する場合においても、
 普段からその病院に出入りしているSRLの担当者と同行すれば、
 容易に病院経営者と面会することが可能です。
  
 このような営業メリットを考えれば、
 大規模病院をメインターゲットとした同社の戦略はうなずけます。

 
6.治験依頼者のメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 同社が運営する治験事務局を利用すると、
 治験依頼者には次のようなメリットがあります。
 
 ○ 同社による治験事務局は、
   医療機関側ばかり優先するのではなく、
   依頼者側の権利というか都合も考えます。
  
   治験にかかる依頼者側の作業が
   「スピーディー」かつ「簡単」になるよう、
   依頼者がやりやすくなるよう、様々な工夫を凝らします。

 ○ 例えば、
   依頼者へのアンケートを実施し依頼者からの要望をまとめ、
   課題(問題点)を医療機関側に公開し、
   期日を決めて回答を依頼者に返すようなサービスを実施しています。
  
 ○ 実際、このサービスを始めてから、
   是非治験を依頼したいと、
   同社の治験事務局に問合せてくる企業が増えてきたそうです。


7.医療機関のメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 同社よりCRC派遣を受けたり、
 同社に治験事務局を依頼すると、
 医療機関側には次のようなメリットがあります。
 
 ○ 同社からの派遣CRCは十分な教育を受けており質が高いので、
   医療機関側の治験業務がはかどり、質も確保されます。
  
   派遣CRCをSMOに依頼したものの、
   医療機関側で一からCRCを教育しなければならない
   という事態を避けられます。
  
 ○ まず、院内のインフラ整備から入ります。
   この点において、他のSMOと大きく異なります。
  
   クリニックと違って、大規模病院では、
   治験に多くの部署が関係します。
   それらの部署間の調整を
   大規模病院の組織に詳しい同社の専門家が行います。
  
   通常のSMOでは、CRC以外のスタッフでは
   製薬企業出身の人材が多いため、
   意外と大規模病院のセクショナリズム、その仕組み・力学を知らない場合が多く、
   治験事務局を立ち上げる際、事務局担当者やCRCは、
   いろいろと苦労することが多いのです。
  
   同社では、病院の内情に詳しいスタッフ(院内調整者)を、
   CRCや治験事務局事業とは別の独立した部門として確保しており、
   最初の院内インフラ整備に力を入れています。
  
   病院におけるセクショナリズムを把握しつくしている院内調整者は、
   その病院のどこに問題があるかを即座に見つけ、
   いかにスムーズに解決するかというノウハウを持っています。
  
   そのような素養のある人材は、
   普通のSMOにはなかなかいないとのこと。
  
   このような院内調整者を同社では、
   「インサイト・コーディネーター」
   と呼んでいて、
   病院内の内情に詳しいSRL出身者などで構成されています。

 ○ 院内調整者によるインフラ整備が的確に行われるので、
   治験事務局の立ち上げや、治験の院内業務がスムーズになり、
   結果的に、治験の質の向上、スピードアップが実現できます。
  
 ○ そしてそれは、治験依頼者にとってもメリットになります。
 

8.派遣されるCRCのメリット
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 同社より医療機関に派遣されるCRC、
 つまり、同社に就職するCRCには、
 次のようなメリットがあります。

 ○ 十分な教育を受けた上で医療機関に派遣されるので、
   安心して、自信を持って仕事に打ち込めます。
  
   何も知らないうちに医療機関に放り込まれたら、
   派遣された医療機関だけでなく、
   派遣されるCRCも可哀想です。

 ○ 上述のように、同社の院内調整者があらかじめ、
   院内の問題点などを調整・解決してくれるので、
   CRCは自分の本来の治験業務に専念できます。

   普通のSMOでは、院内の問題はCRCにまかせてしまいます。
   しかし、そのような問題を解決できるかは、
   本人の資質によるので、必ずしも解決できるとは限りません。
   結果的に治験がスムーズに進まなくなるだけでなく、
   心身疲れ果てたCRCは辞めてしまう可能性があります。
   それはCRCにとっても不幸なことです。


9.売り上げ・人員等
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 年間売上:約5億円
 従業員数:約65人
 資 本 金:6500万円

 なぜ、資本金をもっと増やさないんですか?
 せっかく、SRLグループに入ったのに?
 という疑問への回答も頂きました。
 
 SRLグループの規定で
 売り上げ、従業員数に応じた資本金額が
 しっかり決められているそうです。

株式会社 日本臨床薬理研究所
http://www.jcpl.jp/

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御 礼
 ̄ ̄ ̄
今回、取材にご協力頂いた、
日本臨床薬理研究所の長崎様、
取材の社内調整をして頂いた営業担当のAさん、
に心より御礼申し上げます。

治験ナビという個人サイト運営者の取材に対して、
こころよくOKされた度量の広さには感服します。

今後の貴社のご発展をお祈り致します。
おそらく、私が祈らなくても、
5年以内にすごいSMOになるのではないかと、
今回の取材で確信しました。

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あなたの会社を宣伝しませんかー!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
是非、御社を取材させて下さい。
我こそはという意欲・勇気(?)のある企業・団体様、大募集中です。
発行者:西塔京四郎(治験ナビ管理人)
e-mail:nagare.otoya@gmail.com
まで、メールにてご連絡下さい。


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■ 編集後記
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明日12月22日は、冬至ですね〜。

冬至と言えば、「冬至風呂」。
皆さんのご家庭では、お風呂にユズ入れたりするんでしょうか?

私の育った家では、毎年冬至には、
ユズがお風呂でプカプカ浮かんでいました。
それを手でいじくりまわしてブヨブヨにするのが好きでした。

ところがある年、
ユズを買ってくるのを忘れたらしく、
「みかん」がプカプカ浮かんでいました(泣)

(:_::)プカーッ (:_::)プカーッ (:_::)プカーッ

ミカンも柑橘類だから、
皮にはそれなりの薬効成分があるのでしょうけど、
ミカンの皮は薄くて、
あっという間にブヨブヨになってしまうので、
全然楽しくありません。

それにしても、「ユズ」の代わりに「ミカン」を入れるとは。。。
さすが、私の母親です。

ミカンが見っかんなーい!(_∇_;)☆中_(-- ) ピコンッ

http://www.dajarenavi.net/site/m/mikan.htm

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