アライアンス(alliance)
企業同士の「戦略的提携」のこと。
企業の連合、連携、同盟。
製薬業界におけるアライアンスの種類は、
主に次の5つに分けられます。
(1)コスト削減のための提携
例)他社からの製品導入 ・・・開発コストの削減
製薬企業が一社で(自前で)、
全ての疾患領域の製品を開発すること(フルライン化)は、
時間的にもコスト的にも、まず不可能です。
→ パイプラン
「選択と集中」によって
ある程度ターゲットを絞り込まないと、
時間やコストの無駄となり、
効率的かつ効果的な研究開発ができません。
そこで、自社開発する以外に、
他社から有望な製品の販売権を得たり、
技術提携をするなどのアライアンスが組まれるのです。
新薬を一から自社開発しようとすると、
開発候補品を医薬品として
発売できるようになるまでに、
非常に長い時間がかかります。
(候補物質発見→非臨床試験・動物実験
→臨床試験→審査→承認)
当然コストもかかります。
そこで、戦略的に重要な品目、
大きな売上げが見込める品目だけに、
会社の人的資源を投下して自社開発し、
それ以外は、他社から導入によってするのです。
候補物質の段階から導入する場合や、、
承認された段階から導入する場合など、
いろいろな方法があります。
たとえ自社開発力のある企業でも、
製品パイプラインをそろえるために、
他社から導入することは頻繁に行われています。
例)アウトソーシングの活用 ・・・人件費削減
治験の過程で発生する、
モニタリング、データマネジメント、QCなどの業務は、
製薬企業内でもできます。
しかし、一時的に業務量が増えた場合、
人材を採用して固定費を増やすよりも
CROにアウトソーシング(外注)した方が、
変動費として処理できるので、
結局得策だと考えれます。
→ CRO
MRについても同様で、
CSOにアウトソーシングすることにより、
一時的な(短期間限定の)販売力増強が
可能となります。 → CSO
(2)時間節約のための提携
新薬を一から自社開発しようとすると、
開発候補品を医薬品として
発売できるようになるまでに、
非常に長い時間がかかります。
(候補物質発見→非臨床試験・動物実験
→臨床試験→審査→承認)
また、何かの技術を開発する場合も同様です。
戦略的な理由から、
すぐに、パイプラインをそろえたり、
技術やノウハウが必要な場合があります。
他社から製品を導入したり、技術供与を受けるのは、 それを開発する時間をお金で買うことと同じです。
もし、時間が無くて、資金に余裕があるならば、
お金で解決するのが最も迅速かつ確実です。
(3)リスク回避のための提携
例)他社からの製品導入
・・・低い有効性、副作用発生などによる
開発中止という開発リスクをとらずにすみます。
開発候補品を医薬品として発売できる確率は、
数万分の1と非常に低いのが現実です。
それよりも他社から承認された医薬品を導入した方が、
販売利益率は下がるものの(ライセンス料)、
手っ取り早く、確実に安定した収益を得られます。
(4)自社にない技術を獲得するための提携(弱みの補完)
例)他社からの技術導入
・・・自社で開発するのが技術的に困難な場合に、
他社とライセンス契約を行い、
高度な技術を導入することができます。
(5)シナジー効果(相乗効果)を発揮する為の提携
例)特化・分業
開発力のある企業と、販売力のある企業が、
役割分担することにより、 互いの強みを発揮することができます。
→ クロスライセンス → コ・マーケティング → コ・プロモーション
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