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(1) 患者のメリット
(2) 医師のメリット
(3) 医療機関のメリット
(4) 製薬企業のメリット
(5) MRのメリット
(6) 国のメリット
 
 

自分が罹病していることを自覚できます。

まず、罹病を自覚することが大事です。

自覚が無い限り、治療を受けることもありません。

また、生活に問題があっても変えることが無いので、疾患を悪化させる可能性があります。

それが病気であること、どんな病気であるか、放っておくとどれだけ危険な病気であるかを理解することができます。

治療薬があること、疾患が治療できるかもしれないことがわかります。

死が迫るなど余程せっぱつまらないかぎり、患者は自分から治療法を探すことはありません。

DTC広告がきっかけで受診行動につながれば、治療を受けることができます。

まず、受診しようとしなければすべては始まりません。

受診と治療によって疾患が治療できます。

早期治療によって治療の確率が高まります。

DTC広告によって早期受診、早期発見につながり、疾患が軽症のうち治療できれば、治療全体にかかる費用も最終的に少なくなります。

もし治療を受けずに悪化した場合、通院回数が増えたり、入院の必要があるなど、患者の出費はかさみ経済的損失は多くなります。

DTC広告によって、患者が治療や医薬品に関する知識を増やせば、患者が積極的に治療方針に参加するようになり、治療効果を高めるだけでなく、治療に対する患者の満足度も高めることになります。

一方、医師の中には、患者が治療に口を出すことを嫌う人もいるでしょう。

 
 

患者に疾病の知識が増えるので、説明が楽になります。

※患者に余計な疾患知識が増えるのを嫌う昔ながらの医師もたまにいますが。。。

DTC広告がきっかけで、広告の内容・登場人物や疾患が話題になって、患者とのコミュニケーションが生まれます。

患者とよいコミュニケーションが取れれば、患者の医師・医療機関に対する印象・イメージが良くなり、信頼感も高まります。

DTC広告によって、疾患の深刻さ、治療の重要性を患者が理解するので、患者の服薬コンプライアンスが高まり、治療効果が高まります。
 
 

当該疾患について、来院する患者が増えるので、DTC広告による売り上げアップが期待できます。

しかし、早期治療によって、将来的な重度の患者が減れば、医療機関に支払われるトータル医療費は減る、という見方もできます。

結果的に、売り上げは上がることになるのかは、疾患によって異なるでしょう。

少なくとも、病院に入院したり、死に至るほどの疾患以外の治療薬、例えば、 生活改善薬のような、これまでに無いような医薬品の場合は、売り上げアップにつながるはずです。

DTC広告がきっかけで、来院する人が増えます。

広告の内容・登場人物や疾患が話題になって、患者とのコミュニケーションが生まれます。

患者とよいコミュニケーションが取れれば、患者の医師・医療機関に対する印象・イメージが良くなり、信頼感も高まります。

 
 

来院する患者が増え、医師が自社製品を処方することにより、売り上げアップが期待できます。

しかし、市場全体が膨らむので、他社製品の処方も同時に増えます。

他社製品の方がシェアが高い場合などでは、ライバル製品ばかり処方されてしまって、逆効果となるリスクがあることを考えなければなならないでしょう。

ブランド告知ができない以上、患者に対して疾患名と企業名をセットでアピールし、確実に自社製品へ誘導する必要があります。

また、患者が医師に当該製品の処方を依頼しても、疾患の状態等により、医師が他社製品を処方する可能性もあります。

特に、外資製薬企業のように、知名度の引く企業は、社名のアピール、認知度の向上、イメージの向上の良い機会となります。
DTC広告を見て来院した患者が、 企業名を口にすることにより、 医師・医療機関の当該企業や 製品(DTC広告で告知された疾患治療薬) への認知度や・イメージが向上します。
 
 
DTC広告は、MR活動と連動(連携)することにより、効果的なマーケティング効果をもたらします。

DTC広告を見て来院した患者からの依頼・質問に対応するために、医師が当該製品、治療法に関して、事前(もしくは事後)に知識を得ようとすることが期待できます。

医師の知識・スキルが向上することにより、従来は使用しなかった製品の投薬行動につながります。

新規の医療機関を開拓するいいきっかけとなります。

自社製品の単なる宣伝であれば、診療で忙しい医療機関に、しかもこれまで付き合いのない医療機関にMRはとりつくしまもありません。

しかし、DTC広告を実施するとなると、DTC広告を見た患者が来院する可能性があるので、医療機関も興味を示し、当該製品の情報を求めてきます。

新規開拓には、DTC広告はうってつけの機会であり、DTC広告の医薬品だけでなく、その他の自社製品の新規採用に結びつけることができます。

DTC広告を見た患者が来院する可能性があるので、既に付き合いのある医療機関が興味を示し、当該製品の情報を求めてきます。
  
MRにとっては、医師とのコンタクト回数・頻度が増えるので、医師との新密度が増し、他の製品についてディテールする機会も増えます。 

DTC広告によって、医療機関の医師とのコンタクト数、ディテール数が増えるので、既に処方実績のある医療機関で、DTC広告対象製品の処方量増加が期待できます。

他の自社製品もついでにディテールするので、自社製品全体の処方量増加につながります。

通常、医師へのコンタクト数、ディテール数が、製品の売り上げに直結すると言われています。

DTC広告がきっかけになって、DTC広告で扱う製品だけでなく、自社の他製品も同時に医師にアピールできるので、ディテーリングとしては非常に効率的です。

DTC広告で扱った製品と一緒に、自社の他製品もディテーリングするので、他製品のみのディテーリングの場合に比べて、ディテーリングの医師に与えるインパクト・印象が強くなります。

単に同時ディテーリングするという効率性だけでなく、ディテーリング自体の効力がアップのです。

DTC広告が実施されると、MRは医師にアプローチしやくすくなるので、対医師・医療機関への行動モチベーションが飛躍的にアップします。

また、DTC広告による、自社・自社製品の知名度アップ自体が、自社・自社製品への愛着度を高め、普段のMR活動全体、つまりMRという仕事へのモチベーションアップにつながります。

モチベーションのアップは、MR活動の積極性を高め、売り上げアップをもたらします。

モチベーションの高いMRは、その積極性・明るさから、医師からの評価も高くなり、製薬企業のイメージもアップし、同社の製品の評価も高くなります。

それが結果として、処方増、売り上げアップにつながるのです。

だから製薬企業は、どうしたらMRのモチベーションをアップできるかを常日頃から考えているのです。

 
 

患者がDTC広告を見ることにより、疾患が軽症のうち来院し、適切な治療を受けることができれば、結果として、治療にかかる全体費用も少なくなります。

治療を受けずに悪化した場合、通院回数が増えたり、入院の必要があるなど、出費はかさみ経済的損失は多くなるからです。

DTC広告によって、疾患の早期治療がなされ、国民の健康状態が向上すれば、福祉関連支出を抑えることができるだけでなく、労働人口が増え、労働生産性がアップし、国家としての経済力を高めます。

健康な国民が増えることは、国にとって望ましいことです。

 
 
DTC広告インデックス
1.DTC広告
2.DTC広告の規制
3.米国におけるDTC広告事情
4.日本におけるDTC広告事情
5.DTCの向き不向き
6.DTC広告のメリット
7.DTC広告のデメリット
 
 
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