医薬品の投与と副作用

まず、

副作用の存在しないクスリは存在しない。
全てのクスリに副作用は存在する。

という根本的な現実があります。

クスリに限らず、
この世界にに存在する全ての物質に副作用は存在する。

ヒトの体に必要な塩や水分、酸素でさえ、
摂取過ぎると体に変調を来たします。

クスリの副作用による毒性は、
(1)分量、
(2)患者の体質、
(3)患者の遺伝的特性、
(4)その時の体調、
(5)他の医薬品の併用、
(6)食品の併用
などにより複雑に変化します。

従って、
治療効果副作用のリスク・程度
を天秤にかけながら、慎重に、
医薬品の選択及び投与(処方)を行う必要があるのです。

本来ならば、開発時の臨床試験の際に、
これら全ての組合せについて、
副作用の発生リスクを調べるのが理想的ですが、
開発企業の予算、開発スケジュールの制約から、
そこまでは出来ませんし、法的にも強制していません。

従って、副作用や薬害は、
その薬が承認・市販されて、
広く臨床の現場で使われるようになって
初めて明らかになることが多いのです。

今後技術の進歩によって、
ある程度副作用を防げるようになるでしょう。
それでも、
副作用が完全に無くなることはありえません

→ クスリとリスク

▲Topへ


遺伝子情報と副作用

最近の
バイオインフォマティクス(生命情報科学)の発展により、
ある薬剤に対する副作用の発現有無・程度は、
患者の遺伝形質によって異なる

ことがわかって来ました。
(もちろん、他の要素も副作用に関わってきますが。)

今後、遺伝子と副作用の関係が明らかになれば、
患者ごとに、
副作用が最も少なく、かつ、有効性の高いクスリを
処方することが可能になると思われます。
これを、テーラーメード処方と言います。

→ バイオインフォマティクス

▲Topへ

〈 関連用語 〉

→ 副作用
→ クスリとリスク
→ 副作用は悪者か?
→ 医薬品副作用被害救済制度

→ 重篤な副作用 
→ 予測できない副作用 
→ 主作用
→ 有害事象 
→ 重篤な有害事象 

→ 副作用報告制度
→ 緊急安全性情報 
→ 使用上の注意
→ 医薬情報担当者(MR)<副作用報告>

→ 忍容性 
→ 安全性
→ 最大耐性量/最大耐用量(MTD)
→ 最大継続可能量(MRD)

▲Top

←治験ナビ・フレームトップページ