薬価は市場での実際の販売価格(実勢価格)をもとに、
実勢価格に近づくよう、
2年ごとに強制的に引き下げられます。
その際、価格が上がることは、まずありません。
このように、薬価を定期的に見直すことを
「薬価改定」
と呼びます。
なぜ、「薬価」が決められているにも関わらず、
「実勢価格」という別の価格が存在するのでしょう?
医療機関に医薬品を販売する「卸」は、
「薬価」よりも低い「実勢価格」で納入し、
医療機関はその差額「薬価差」の分を
収入とする習慣があるからです。
これを「薬価差益」と呼びます。
薬価差益が存在すると、
医療機関の薬剤処方に偏りが生じ、
公平な処方が妨げられ、
患者への治療への影響が予想されます。
その為、医療の公平性・健全性の観点から、
「実勢価格」の調査が行われ、
「薬価差」が無くなるように、
2年ごとに薬価が下げられて行くのです。
ところで、薬価が下がっていくということは、
病院で支払う薬剤の値段が下がる訳で、
患者にとっても負担が減るので
非常に喜ばしいことです。
また、薬剤費総額も下がるので、
国の医療費補助負担額も抑制できる
というメリットがあるのです。
以上のことからわかるように、
薬価制度、薬価改定は、
医療上の問題だけでなく、
財政上の問題にも関係しており、
むしろ後者の方が多く論じられる傾向があります。